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小児向け人工内耳に対するよくある質問

小児向け人工内耳に対するよくある質問

人工内耳システムは、顕著な難聴を抱えるお子さんが、周囲の世界と音声、言葉、音楽を通じてつながることができるようになるためのものです。 

補聴器は基本的に音量を上げるものですが、より重篤な難聴を抱えるお子さんにとっては、音の明瞭度または理解しやすさが十分とは言えません。人工内耳は、音声信号を脳に伝達する聴覚神経に、直接送信します。

まだ幼いお子さんであれば、健康状態や難聴の原因、通院している病院などの他の要因に応じてCIを装用できます。できるだけ早い時点でCIを装用することにより、お子さんが声や言葉を聞き取りやすくなり、言語や発語を学ぶことができます。 

私達は、両耳を使うことにより、一番良く聞こえます。両耳で聞くことにより、音の方向を判断することや、騒がしい環境で言葉を理解する能力が高くなります。

 

検査結果および医療保険に応じて、難聴を抱えるお子さんには、両耳同時に人工内耳を装用する、または後々2つ目を追加する可能性を残し、まずは片側の耳にのみ装用するという選択肢があります。

はい、可能です。両耳でよく聞こえることにより、騒がしい場所で言葉をより理解することや、音の方向を判断するのに役立ちます。お子さんの難聴の程度や状況に応じて、人工内耳を片側の耳に装用し、もう片側の耳に補聴器を装用することを推奨される場合があります。このようなソリューションは、バイモーダルヒアリングと呼ばれています。AB社では、両耳で聞くことによるメリットを最大限引き出すことを目的として設計された、バイモーダルソリューションをご用意しています。


注:アドバンスト・バイオニクス社製人工内耳は、高度から重度の両側感音性難聴(70 dB HL以上)、および高度両側感音性難聴(90 dB HL以上)のお子さんが適応となります。

人工内耳による聞こえの改善には過程があり、即効性のある治療ではないということを理解することが重要です。ただし、聞こえの向上の早さは、(1)使用する技術、(2)聴覚組織の状態、および(3)聴覚トレーニングの3つに左右されます。

他の多くの手術と比較し、人工内耳手術は簡単で侵襲性も低いです。手術自体は、通常2〜4時間かかります。全身麻酔で行われるため、患者さんは術前準備室と術後回復室でさらに時間を過ごしていただくことになります。

患者さんの状態と術後の評価により、手術当日に帰宅できることもあれば、数日入院するともあります。埋め込み後2〜3日で、患者さんは本来の状態に戻ることが多いようです。短期間の回復期の後、子さんの回復状態に応じて医療機関にて人工内耳の使用を開始します(音入れ)。この時に、お子さんは新しい人工内耳を通して聞こえ始めます。

他の手術と同様、人工内耳手術にもいくつかのリスクがあります。しかし、合併症が起こることは極めて稀です。

はい、乗れます。人工内耳の装用者が飛行機に乗っても問題ありません。金属探知機およびセキュリティ用のスキャナが人工内耳またはサウンドプロセッサに損傷を与えることはありません。ただしセキュリティを通る際、人工内耳によって金属探知機のアラームが鳴る場合があります。そのため、ご家族には、「緊急用患者IDカード」を常に携帯することをお勧めします。

はい!AB社製ハイレゾウルトラ3D人工内耳は、3.0テスラのMRIスキャンに対応しており、事前の準備や手術、スキャン中のヘッドバンドの装着を必要としません。お子さんは、MRIの前にヘッドピースとサウンドプロセッサを取り外し、スキャン終了後に元に戻すだけです。